OTON

DAC

前面

前面

Macのヘッドホン ジャックから密かに出ているS/PDIF光を使いたかったのでSystem72のDACを作りました(Digital to Analog Converter)。右のスイッチは電源で、左のスイッチは入力の切り替えです。

背面

背面

より低ジッターな同軸も使えるように用意してあります。パワー インレットには一般的なIECコネクタではなく、NeutrikのpowerCONを採用しました。持ち出して使う事が多いとIECは抜き差しし難いからです。同社のスピコンと同様の使い勝手でロック機構があり、これから作る機器にも採用したいと思える良いコネクタです。

powerCON

powerCON

挿し込むとこんな感じ。

ケースへ組み込む

ケースへ組み込む

キットはハンダ付け済みの半完成状態で送られてきたので、電源トランス以外はケーブルを繋ぐだけでした。ただ、ストックしていたケースに収めようとすると、寸法に余裕がなく、ピン ヘッダの側の背を低くしたり、必要な箇所は直接ハンダ付けしたりと、収納が大変でした。System72のキットはコネクタ式を採用していて、色々な基板を繋ぎ替える事を想定しているのですが、完全に専用基板になってしまいました。もう少し大きいケースの方が良いと思います。DAIチップにCS8416、DACチップにPCM1794です。

ICにヒートシンクを追加

ICにヒートシンクを追加

I/VアンプはBurr-BrownのOPA2604を使っています。動作時の表面温度を測ると60℃近く出ていて、触り続けられない熱さになります。仕様書を見ると、90℃まで大丈夫なようですが、念のためヒート シンクを載せました。

まとめ

DACの差でどの程度音質が変わるか半信半疑でしたが、音質はかなり変わりました。一言でいうと、「近っ」という印象を受けます。分解能が非常に高いのでライブで聞いているように感じ、迫力のある音を楽しめます。しばらく聴いてからDACを機器標準のに戻すと、カーテンの向こうで鳴っているような曇った音に感じるほどです。手持ちのオーディオ カード(DELTA 1010LT), PS2, ArcamのCDプレイヤー, プラズマTVどれに繋げても音質が向上し、とても気に入りました。DAC入門におすすめのキットだと思います。